2011年9月18日日曜日

9.11広瀬隆氏 土浦講演会テキストその2

今日本全体で地震が切迫していることについて

2010年5月に筑西市、土浦市、東海村を回った
東海村で体を張っていらっしゃる相沢一正さん、議員さんたちとずっと原発を止めようとやってきました。
今日の話を聞いていただいてお分かりと思いますが、みなさんは
東海村 村上達也村長と相沢一正さんを 広く県内で支援をしていただいて、ああいう方に柱に)なって
いただいて、屋台骨として、この原発を止めていただきたい

ともかく
茨城県の東海第二原発は、運転開始からもう33年目です
私の体と同じ、もうぼろぼろです、サイボーグのようになっていますから、こんなもの動かしちゃいけないんです。

時間もないので、ポイントだけ言いますが
地震が来たら、原子炉建屋とタービン建屋は全然別な揺れ方をします
もう、施工が違いますから、土台から違いますから
だから、配管が折れるなんてことは、もう当たり前のことなんです、今回の福島のようなことは

地震がなぜ起こるかという基本的なことだけ頭に入れておいてください
あんまり詳しい地震学を知る必要は無いんです
我々は、地震は自然の現象である、異常な出来事ではない、という意識を持たないといけないんです
地震はですね、当たり前のことなんです

地球はそりゃ生きているからで、基本的なことから言いますと
1912 年、ドイツのウェゲナーが大陸移動説を発表した(南米とアフリカの海岸線がそっくりであることに気づいた。アフリカと南米は昔つながっていて、南米大陸が ちぎれて動き出したのだ。長い年月をかけて移動して現在のところにあるだけである、ここに大西洋ができたということを解き明かした。

しかし、人類は、奇想天外な考えだと、彼の言うことを信じなかったが、それが正しかった。
それで地震が起こってくるということを私たちはいま知っている。プレート・テクトニクスという、プレート構造、地質学なんですが、(プレートが動くことで大陸も動く)

私たちの日本は、地球上の大きなプレート4枚がひしめき合う境目の上に乗っている。
その日本の東側にある太平洋プレートは最大で、最も速く動いているプレート
しかもこれらは、ジグソーパズルのようにはめ込んだんじゃあない、
嫌なことに、互いに上下に重なり合っている
太平洋プレートは日本列島の下になんと1000キロメートルも入り込んでる、我々の見えない足元をずーっと入っている
これが今回動いたわけです

世界中で、プレート4枚がひしめき合っているところは、ここ(日本)しかない
嫌なところに、我々は住んでしまったものだと思うんだけどしょうがない
縄文人が住んじゃったんだから、ここはいいとこだと言って
我々はその子孫だからしょうがない、それは認めなければいけない

じゃあいまどうなってるのかといいますと
皆さん、茨城、この余震ずっと続いているから分からないでしょうけど
九州なんかへいくと、東北地方の人大変だな~くらいにしか思っていない、それは間違いですよ!
と私は叫んで回っている、なぜか
それは日本の地殻変動を見ればわかる、いつも動いている
いま、GPSを使って、微妙な動きも全部宇宙から分かるんです


今回の地震はここで起こった、しかし見てください、北海道も動いている、中国地方も、四国も、九州も、沖縄も動いているでしょ、浜岡も動いているでしょ、
一箇所だけが動くということはないんです
一緒に動いている、我々にはわからないだけなんです

(日本は砂を積み上げたように割れ目だらけの基礎岩盤でできている。
その理由は、昔の造山運動だけが原因ではなく、圧縮される力を受けて、今も列島全体が縮んでいるかれであす。

日本には、外国のような巨岩が存在しない。必ず多数の亀裂が入って、傷だらけである。そのため、巨視的に見た日本全体が、砂山のようになっている

これは日本列島砂山論という古い本ですが、分かっているんですね、昔から)

茨城県東海村は北米プレートの上に、我々関東の人間は住んでいるわけですが
今回の地震では、その下で、中に入った太平洋プレートが壊れて起きている
北米プレートが壊れたのではない、境界で壊れている

今何が起きているかというと
日本列島が、太平洋側に、ぐーっと引っ張り込まれている

ということは歪んでしまっている、日本列島全体が大変にゆがんでしまっている
だからそれを調整しようと、地面が動いている、我々にはわからないが、がたがたがたがた
そして、どかんといって、余震が続いている


こんな状態だから、何が起こるかを、我々は想像しないといけない

黙ってても、これから、下から激動を受けているプレート内の、
今度は活断層が動いて、原発を直撃するってことが、私は怖いわけで

プレート境界だけでなくて、なぜって、いまこうやって動いているんですよ
だけれど、それが、こらえているんです、片側は、一生懸命こらえている、だけれどそのときエネルギーを受けるんです

岩石というのは、その中に蓄えられるエネルギーの量というのが決まっているんです
それがいま毎日毎日、たまってきているんです
日本中の岩石が、ですよ
それが、ある日、亀裂が入る、それが地震なんです

(岩石が蓄えることのできるエネルギーが限界を超えると地震を起こす
現在は、日本全土の地底の岩石がギシギシと揺さぶられながら、この破壊限界のところで必死に耐えているところである。)

いったい、「どこで」それが起こるか、誰にも分からない。

浜岡の目の前で、恐れていたプレート境界地震が起こるのか、九州のほうで突然に隠していた活断層が顔を出すのか、
わからない
ただ、今、間違いなく私は断言しておきます、首をかけて
必ず大地震が起きます

今回の地震では、東海第二原発の敷地が、東に1.2メートル動いたと、原電が言っているんです
こんなもの、絶対に動かせないって、わかるでしょ?
中の配管なんか、みんなズレているはずなんです

こんなことがいま、起こっちゃったんですから
東海第二なんて、動かすなんていうことは、もう論外なんです

昨年、「原子炉時限爆弾」という本を書いたのは、目の前に大地震が迫っているということを訴えたかったんです
地震がきて原発が壊れるなんてことは皆さんはいいます、それは誰でも分かります
そうじゃない

いま起こるんですよ

いま目前に迫っているから、私は叫んでいたんです

いまもそうなんです

私はこの本のあとがきに、日本は日本人はいま、地雷原の中を歩いているようなもんだと書いた
まだその一発目を踏んだだけなんです、一発目が福島
これから二発目、三発目、
だって今日冒頭にお話したように、ずーっと地震の活動期、これ数十年続くんですから
だから
ずーっと続くんだから、お分かりですよね、東海第二だけを止めてもだめなんです
日本中の原発全部止めないと

昨年、おととしからの地震の動きをみていて私は怖かった
2009 駿河湾地震、3連発
2009 バヌアツ近海でM7.8 の大地震
2009 サモア諸島沖でM8.0の大地震
2009 スマトラ島沖でM7.6 の大地震
2010 スマトラ島沖でM7.7
2010 チリ沖でM8.8の巨大地震

すべてプレート境界上で、同じメカニズムで起こっている、(それぞれ関係、連動している)

それで警告を出して回ってきたが、頭がおかしくなったんじゃないかと言われたが、
実際に起こったじゃないですか

みなさん、いま恐れてほしいんです

ここ十数年の日本列島での動きを見ても
中央構造線に沿って、

1991 雲仙普賢岳大噴火
2000 三宅島大噴火
2000 富士山周辺の異常始まる
2004 浅間山中噴火
2009 桜島噴火
2011 新燃岳噴火 が最後の引き金になった

そもそも今回の東日本大震災は、桜島と新燃岳の大噴火が引き金となったことを
日本人が何もわかっていない(だから困っている)

いつか大地震が目の前に来るのではなく、大地震が目の前に迫っている



というのは桜島は
2009 最大の爆発的噴火を起こし、548回
2010 896回の爆発が起こり、過去最高記録となる

日本人全体は知らないが九州の人は知っている

そして今年、新燃岳が噴火した

これはどういう関係なのかというと

大正3年(1914)、いまから100年前にもどると分かる
100年前の人はこの海上にはいないので誰も記憶はない

だけどこの写真をみてください

霧島の大噴火のあと、桜島の大噴火があって、それから関東大震災が起こっている

関東と鹿児島と、関係なくないんです
歴史を見ると、遠くでも一緒に起こりだす、それが激動期

この写真で櫻島がどこか、分からないでしょう、私も最初分からなかった
桜島はこれなんです、どれだけ大噴火だったんでしょう
信じられない、とてつもない大きな噴火だったんですね


1703 元禄大地震 M8.1
1707 東海地震・南海地震 M8.4
1707 富士山大噴火
1779 桜島大噴火
1783 浅間山大噴火 >> 天明の大飢饉
1792 雲仙普賢岳大噴火 死者1万5000人

江戸時代に起こった一連の動き

信じられないようなことが続いた

いま私には、これとそっくりに見えるんです、いま起こっていることが

この写真見てください、何の写真?桜島ですよ
さっきの噴火の写真はとてつもなかったでしょ?
これ、先月私が桜島へ行って、鹿児島湾で舟が着岸したときに噴火したものを撮ったもの
鹿児島のひとは平気なんです
平気にならないでくれ、って言ってきたんです、いま大変なことが起こっているんだから



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茨城県東海第二原発があるところは、昔海だったところ
軟弱なところなんです

今、余震が起こっているということも非常に恐ろしいことで

今回のプレート境界の大地震では、余震であっても、内陸大地震に匹敵する規模を持つから

1854 安政東海地震の最大余震(M7.0)は、本震の10ヵ月後に起きた
復興途上にあった広範囲に大きな被害がもたらされ 袋井と掛川では震度7で家屋はほぼ全壊という惨状

いまと同じメカニズムで

陸から130キロ離れて起きて今回のような被害

浜岡の場合、あれが、真下で起こる、浜岡なんか一瞬で終わります
先ほど言った様ながれきのようなものは残りません、
全部、100%が日本を覆うわけです

しかも、茨城沖、房総沖、空白域があるといって
だんだん南下していることを警告する人が多いんです

ここが動くのか、駿河湾が動くのか、相模湾が動くのか、分からないが

必ず来ます

というのは、中地震のあとに巨大地震が襲うという原理がありまして


関東大震災のときも、小さい地震が関東で頻発して中地震になって関東大震災が起きた

(これから起こる地震は、東海村の場合は、現在の大型余震が襲うか、下から激動を受けている北米プレート内の活断層が動いて、原発を直撃するものになる)

茨城県では
明治28 1895 霞ヶ浦地震(M7.2)
大正10 1921 龍ヶ崎地震(M7.0 )
起こっている

東海原発近くには
マグニチュード8の大地震を起こす82キロの活断層
マグニチュード7.5の 40キロの関谷断層がある
(もっと大きいM7.7になる)

江戸時代 いまとまったく同じ

1677 マグニチュード7.5の大地震が福島県一帯を襲い、大津波が襲い
いわき市小名浜~現在の東海第二原発がある場所が海中に没した
それからほどなく
1683 栃木県日光付近で日光大地震が起こった
その4ヶ月後、さえらに激震が襲いかかり、
日光から20キロ北北東にそびえる戸板山(1123m、現・葛老山)の山体が崩れ落ちた
この大地震を起こしたのが、東海第二原発にとって脅威となっている関谷断層
このとき断層に沿って地面が1メートル以上も食い違った

この組み合わせから考えると

いまから日光付近か、関谷断層が動いても何の不思議も無い関連がある

もう即刻
原発を止めないといけない


次の地雷を踏む日は目前に迫っている。東海第二を即刻、廃炉にするほか、
首都圏の人間の生きる道はない!!



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